陰茎部の疼痛（持続勃起症）の原因と治療

陰茎部の疼痛とは、陰茎部の痛みまたは不快感。持続勃起症とは、痛みを伴う持続的な陰茎の勃起です。陰茎疼痛の原因は、過度の手淫、および人による咬傷から生じるものが最も多く、いずれの原因もよく注意すれば防ぐことができます。

陰茎部の疼痛の一般的原因
- 外傷（陰茎への過度な操作など）
- 咬傷（人間または昆虫）
- にきびなどの皮膚病変
- 陰部ヘルペス（多くの場合、病変が目に見えるようになるのと痒みや痛みが起こってから5、6日後です）
- 前立腺の炎症（前立腺炎）
- 梅毒（無痛性の丘疹で潰瘍となる）
- クラミジアおよび淋疾による非特異性尿道炎
- 陰茎包皮の内側の炎症（亀頭包皮炎）
- ライター症候群
- 持続勃起症
- パイロニー病
- 陰茎癌
- 感染を併発した陰茎プロテーゼ
- 鎌状赤血球症

陰茎の疼痛の原因は上記以外にも考えられます。上記のリストは、考えられる原因をすべて網羅しているものではありませんし、また、原因として多いものから順に並んでいるわけでもありません。希な病気や薬剤が、この症状の原因となることもあります。また、患者の年齢や性別、および症状の現れ方（性状、経過、悪化要因、緩和要因、随伴症状など）によっては、異なる原因が考えられることもあります。「症状分析」機能を使って、陰茎の疼痛だけが単独で起きているのか、他の病気と付随があるのか可能な説明を探してください。

- 痛みが長時間経過しても消えない場合
- 勃起した状態が続く場合（持続勃起症）。すぐに医師の診察を受けてください。
- 原因不明の他の症状が伴う場合

陰茎部の疼痛の治療は原因によって異なります。治療については医師に相談してください。持続勃起症によって陰茎の疼痛が起こった場合は、医師の診察を受け、原因となっている病気を治療します。鎮痛には氷嚢が有効です。性行為感染症によって陰茎の疼痛が起こった場合は、性行為の相手も診察を受けることが重要です。

診察では、陰茎、精巣、陰嚢、および鼠径部を詳しく検査します。症状について以下のような質問をされる可能性があります:
- 経過
- いつ発症しましたか?
- 痛みがいつもありますか?
- 性状
- 有痛性の勃起状態が続いていますか（持続勃起症）?
- 勃起しないときに痛みますか?
- 陰茎全体が痛みますか、それもと特定の部分だけが痛みますか?
- びらん等の病変はありますか?
- 悪化要因
- 患部に外傷を受けた可能性はありますか?
- 性行為感染病にかかっているおそれはありますか?
- 性行為感染症に感染するような機会はありましたか?
- その他
- 他にどのような症状がありますか?

痛みの原因が特定されたら、適切な治療法が指示されます。持続勃起症の場合は、尿の滞留をなくすために、膀胱にカテーテルが留置され、必要に応じて薬剤の投与（または手術）が行われます。感染症の場合は、抗生物質、抗ウイルス薬（アシクロビルなど）、または他の抗微生物薬が処方されます。包皮の内側に慢性的に感染がある場合は、包皮切除術が行われることもあります。